秋になると、紅葉を見に行きたくなる季節。
でも、有名どころはどこも人でいっぱいで、子どもを連れていくにはちょっと気が引ける…そんな方にぴったりなのが「君津市の亀山湖(かめやまこ)」です。
千葉県内でも“静かな紅葉スポット”として知られ、観光地の賑わいとは少し違う穏やかな時間が流れています。
朝の湖面に映る「水鏡もみじ」は、思わず息をのむ美しさ。
風がない日には紅葉が湖面にくっきりと映り込み、まるで絵本の中に迷い込んだような光景に出会えます。
君津・亀山湖もみじロードの魅力
君津市の奥に広がる「亀山湖」は、房総半島のちょうど真ん中に位置し、車なら東京から約2時間。
湖の周囲を走る県道81号線は“もみじロード”と呼ばれ、約10kmにわたって紅葉が続く絶景ドライブコースです。
このエリアは、かつてダム建設によって生まれた人工湖・亀山湖を中心に広がっています。
ダム湖のまわりを山々が取り囲むため、朝晩の寒暖差が大きく、紅葉の色づきがとても鮮やか。
赤や橙、黄色のグラデーションがゆっくりと進み、例年11月中旬〜12月上旬に見頃を迎えます。


湖面に映る「水鏡もみじ」
風が止まった朝、湖面に紅葉が映り込む“水鏡”のような光景は、もみじロード最大の見どころ。
写真家たちの間では「午前7時〜9時の静寂の時間帯」がベストと言われ、朝霧と太陽の光が重なるとまるで幻想世界。
湖岸から眺めると、紅葉が上下対称に映り込み、鏡のような美しさに思わず息をのむ瞬間があります。
家族で訪れるなら、朝のドライブをかねて早めに出発するのがおすすめです。

見どころスポットをつなぐ「自然の美術館」
もみじロード沿いには、小さな名所が点在しています。
「片倉ダム公園」は、駐車場・トイレが整備されており、子ども連れでも安心。
公園内からは湖を一望でき、紅葉の木々に囲まれた遊歩道をのんびり歩けます。
中腹の「三石山観音寺」では、石段を上ると眼下に広がる紅葉のパノラマ。
晴れた日には遠くの山々まで見渡せ、千葉とは思えない雄大な景色に出会えます。
途中には「清和の森」や「亀山ダム展望台」など、静かに過ごせる休憩スポットも多く、
ドライブというより“自然の美術館を巡る旅”のような感覚で楽しめます。
季節ごとに表情を変える「光と色のリズム」
亀山湖の魅力は、時間によって光が変わること。
朝は冷たい空気と朝霧の中で柔らかく、昼は太陽光で山肌が輝き、
夕方になると湖面がオレンジに染まります。
1日のうちでも風景が何度も変わるため、カメラを片手に“光の移り変わり”を追うのも楽しいポイント。
特に午後3時ごろ、日が傾き始めた頃のもみじロードは、金色の光が木々を照らして息をのむ美しさです。
家族で楽しむ秋の過ごし方
紅葉ドライブの途中には、道の駅「ふれあいパーク・きみつ」や「清和の里」などの休憩所があり、
地元野菜や手作りスイーツ、名物の“猪肉カレー”などを味わえます。
小さな子ども連れなら、湖畔の「ボート乗り場」で30分ほどの遊覧体験を。
穏やかな湖面から眺める紅葉は、車とは違う角度で楽しめ、親子の笑顔が自然にこぼれます。
君津・亀山湖もみじロードを五感で楽しむ“秋の湖さんぽ”
【見る】
澄んだ湖面に映る赤や黄色の葉。朝日を浴びて輝く「水鏡もみじ」は、子どもたちも「すごい!」と声をあげるほどの美しさです。
【 聞く】
風が木々を揺らす音、遠くから聞こえる鳥のさえずり、ボートを漕ぐ静かな水音…。
普段の生活では聞こえない“自然の音”が、家族の会話をゆっくり包み込みます。
【 香る・味わう】
紅葉散策の後は、湖畔カフェでひと休み。
「KAMO CAFE(カモカフェ)」のカフェでは、秋限定の“和栗モンブラン風リンゴケーキ”や亀山温泉ホテル併設の「湖畔カフェ」で地元産の栗を使った「秋香るモンブラン」などを楽しんで休憩を。
【触れる】
落ち葉を拾って形を比べたり、湖のほとりで小石を投げて水切りをしたり…。
子どもたちが自然と触れ合いながら笑顔になる瞬間が、何よりの旅の思い出です。
君津・亀山湖もみじロード癒しランチを「KAMO CAFE(カモカフェ)」で
秋の君津といえば、亀山湖のもみじロードが有名ですが、その紅葉をゆったり眺めながらランチを楽しめる湖畔のカフェ。
湖畔の小さなカフェで味わう秋の贅沢「KAMO CAFE(カモカフェ)」
「KAMO CAFE(カモカフェ)」
JR久留里線「上総亀山駅」から徒歩8分ほどの高台にあり、大きな窓から湖を一望できる小さな隠れ家カフェです。
晴れた日には、テラス席から紅葉が映り込む湖面を見下ろすことができ、まるで絵の中にいるような穏やかな時間が流れます。
紅葉シーズンには「紅葉+湖+ランチ」を目当てに訪れる人も多く、混み合う前の午前11時台の入店がおすすめです。
秋限定の“和栗モンブラン風リンゴケーキ”
通年人気なのは「自家製リンゴのケーキ」。
ふんわりとした生地に甘酸っぱいリンゴがたっぷり入り、焼きたての香りが店内に広がる、どこか懐かしい味わいです。
秋限定では、Instagramでも話題の「和栗モンブラン風リンゴケーキ」が登場予定。
ほんのり香る栗ペーストとリンゴの酸味が絶妙で、紅葉の景色とともに“秋そのものを味わえる”スイーツです。
カフェの基本情報&アクセス
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 店名 | KAMO CAFE(カモカフェ) | 
| 住所 | 千葉県君津市川俣旧川俣付近(JR久留里線「上総亀山駅」から徒歩約8分) | 
| 電話 | 070-1063-6447 | 
| 営業時間 | 10:30~16:00(L.O.15:30) | 
| 定休日 | 日曜・月曜 | 
| 駐車場 | 店舗前に4〜8台分あり(紅葉シーズンは早めの来店推奨) | 
| 支払い方法 | 現金・PayPay・d払い・au PAY対応 | 
| SNS | Instagram:@cafekamocafe(新メニュー&臨時休業情報を更新) | 
車で行く場合は、館山自動車道「君津IC」から約40分。
道のりの途中では紅葉のトンネルが続き、ドライブ自体も秋の楽しみのひとつになります。
君津紅葉旅との組み合わせプラン(半日モデルコース)
| 時間 | 内容 | 
|---|---|
| 9:30 | 君津・亀山湖もみじロードをドライブしながら紅葉鑑賞 | 
| 11:00 | 「KAMO CAFE」でランチ&デザートタイム(窓辺席で紅葉を眺めながら) | 
| 13:00 | 亀山ダム展望台へ寄り道(家族写真スポット) | 
| 14:30 | 亀山温泉ホテルで日帰り入浴&お土産購入 | 
| 16:00 | 帰路へ(夕暮れの湖面も美しくおすすめ) | 
まとめ
君津・亀山湖のもみじロードは、派手な観光地とは違い、“家族の時間”をゆっくり過ごせる場所です。
朝の水鏡もみじ、昼のもみじトンネル、夕方の湖面に沈む紅の光──時間によって表情が変わる紅葉に、きっと心が和らぐはず。
都会の喧騒から少し離れて、静かに季節を感じる休日。
家族で過ごす「君津の秋」は、日常の忙しさを忘れさせてくれる小さな贅沢です。
  
  
  
  

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