「一生に一度はお伊勢参り」と言われるほど、日本人にとって特別な場所である伊勢神宮。
せっかくお詣りするなら、古くから伝わる「正式な参拝ルート」で、清々しい気持ちで神様にご挨拶したいですよね。
伊勢神宮の回り方として一番のおすすめは、実は内宮や外宮へ行く前に、ある場所へ立ち寄ることなんです。
それは、伊勢市にある「二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)」。
古くからお伊勢参りの前には、この二見の浦の海で身を清める「浜参宮(はまさんぐう)」という習わしがありました。
現代では海に入る代わりに、この神社で「禊(みそぎ)」を済ませてから神宮へ向かうのが、最も丁寧な参拝方法とされています。
今回の私の旅も、この伝統に則った「正式参拝ルート」で巡ってきました。
その全行程を、これから4回に分けて詳しくお届けしていきます!
伊勢神宮・正式参拝ルート連載(全4回)
- 【二見興玉神社編】 まずはここから。心身を清める「禊」と日の出の感動
- 【外宮(げくう)編】 左側通行で歩く、静寂に包まれた豊受大御神の御前へ
- 【内宮(ないぐう)編】 右側通行で宇治橋を渡り、五十鈴川で手を清めて正宮へ
- 【おかげ横丁・おはらい町編】 参拝後の楽しみ!土地の恵みと活気をいただく
連載の第1回目となる今回は、「二見興玉神社」での体験記です。
実は、理想の正式ルートを辿るはずが、現地に着いた私を待っていたのは、神聖な静寂ではなく、まさかの駐車場の「満車」の文字だったのです(笑)。
今回は、実際に体験して分かった江戸時代から続く「お清めの秘密」や駐車場の注意点など、これからお伊勢参りをする方にぜひ知っておいてほしいリアルなリポートをお届けします。
【伊勢神宮】おすすめ正式参拝ルートの二見興玉神社の巡り方
二見興玉神社に到着したら、主に2箇所を巡りました。
境内は海に面しており、歩くだけで心が洗われるような清々しい空気に満ちていました。
本殿(二見興玉神社) 御祭神は猿田彦大神(さるたひこのおかみ)
まずは、道開きの神様として知られる猿田彦大神(さるたひこのおかみ)にご挨拶。
引用元:二見興玉神社公式サイトhttps://futamiokitamajinja.or.jp/meguru/honden_haiden/
境内にはたくさんの「カエル」の像がありますが、これは猿田彦大神の使いとされているからなのだとか。
道案内の神様にかけて「無事にカエル」、あるいは「貸したものがカエル」「若カエル」など、縁起の良い言葉としても親しまれているそうです。


日の出拝所(夫婦岩)
そして、誰もが一度は写真で見たことがあるであろう「夫婦岩」。
この岩は単なる景色ではなく、その先にある神聖な石(興玉神石)を拝むための「鳥居」のような役割を果たしているのだそうです。
心も体も健やかに。「輪注連縄」でのセルフお祓い
夫婦岩を拝む場所のすぐそばに、縄を丸く編んだ「輪注連縄(わしめなわ)」が置かれていました。
これは、自分の体の気になる部分(例えば、痛みがある場所や、もっと健康でいたい場所)をこの縄で丁寧になでることで、その場所の「穢れ(けがれ)」や悪いものを縄に移し、お祓いをしていただくためのものだそうです。
ちなみにわが家は主人が腰を痛めていたので、腰にあてて奉納してました。

参拝レポート
今回は参拝の途中で、ちょうど山際から顔を出す神々しい日の出に出会えました。
水平線にまっすぐ伸びる「黄金の光の道」を見た瞬間、さっきまでの駐車場探しの疲れも、日々の悩みもスーッと溶けていくよう……。

「正しい手順で、丁寧に参拝する」 その大切さを、肌で感じた旅の始まりでした。
江戸時代から続く知恵「無垢塩草(むくしおくさ)」の秘密
参拝を終えたら、ぜひ授与所(朝7時〜)へ向かいましょう。
今回、私が一番大切にしたかったのが、この「無垢塩草(むくしおくさ)」、通称「もぐさしお」を授かることです。
- 禊(みそぎ)の代わり: 江戸時代、旅人は海に入って身を清めてから神宮へ向かいましたが、現代ではこのお守りを身につけることで、その禊を済ませたことになるとされています。
- 参拝の必須アイテム: これを身につけて伊勢神宮へ向かうことで、初めて「清らかな体での正式参拝」が叶うという、非常に重要なステップなんです。
朝7時の開門に合わせて少し待ちましたが、手に取った瞬間、歴史ある参拝の輪に加われたような温かな気持ちになりました。
引用元:二見興玉神社公式サイトhttps://futamiokitamajinja.or.jp/visit/gift/#!
御朱印の豆知識:直筆をいただくなら
旅の思い出に欠かせない御朱印についても、少しだけアドバイスを。
持参した御朱印帳には「書置き」の対応でしたが、神社で新しい御朱印帳を購入すると「直筆」で書いていただけるそうです。
「どうしてもその場で書いていただきたい!」という方は、二見興玉神社のオリジナルの御朱印帳との出会いを楽しみにされるのもいいかもしれませんね。
「伊勢神宮正式参拝ルート」二見興玉神社の駐車場の混雑状況
神聖な静寂の中で日の出を待つはずが、現実は家族で朝の冷え込みの中ウロウロと駐車場探し……そんな波乱の幕開けから始まった、忘れられない朝の記録です。
【要注意】日の出直前の駐車場は「大混雑」!
2月21日の日の出時刻は、およそ6時30分から40分。
私たちはまさかそんなに混んでいるとは思っていなかったので、6時30分頃に現地の駐車場へ滑り込みました。
ところが、目に飛び込んできたのは非情にも「満車」の文字……!
「えっ、こんなに早くなのに!?」と、車内は一気にパニックに(笑)。
日の出まであと数分。
神聖な朝を静かに迎えるはずが、現実は「あっち空いてないかな?」「こっちは!?」と、10分ほど探し回ってようやく二見浦公園駐車場(西参道側)に停めることができました。
【これから行かれる方へのアドバイス】
二見興玉神社の日の出は、季節を問わず大変人気です。
特に早朝6時〜8時の時間帯は、日の出を目的とした参拝客やカメラマンで非常に混み合います。
到着時間: 日の出の20〜30分前には駐車場に到着しておくのが理想的です。
混雑シーズン: 夫婦岩の間から太陽が昇る5月〜7月(特に夏至前後)は混雑度が「高」になり、平日でも多くの人で賑わいます。
二見興玉神社の駐車場ガイド
神社のすぐ近くには以下の無料駐車場がありますが、台数が限られています。
- 二見浦公園駐車場(西参道側): 約30台
- 神社参集殿駐車場: 約15台 ※スペースが限られているため、大型車は少し停めにくいかもしれません。
引用元:二見興玉神社公式サイトhttps://futamiokitamajinja.or.jp/access/
もしここがいっぱいでも、徒歩10分圏内に以下の5つの有料駐車場があります。
① 二見浦海水浴場駐車場
② 二見総合駐車場
③ 二見老人福祉センター
④ 伊勢市二見総合支所
⑤ 音無山公園駐車場
引用元:二見興玉神社公式サイトhttps://futamiokitamajinja.or.jp/access/
「日の出に間に合わない!」と焦らなくて済むよう、日の出の20〜30分前にはこのいずれかに到着しておくのが、心穏やかに参拝するための秘訣です。
まとめ
駐車場でのハプニングから始まり、幻想的な日の出、そして「もぐさしお」での禊。
二見興玉神社での滞在時間は、お塩をいただく待ち時間も含めて約40分ほどでした。
少し慌ただしかった朝でしたが、終わってみれば心の中の余計なものがすべて洗い流されたような、不思議な感覚。
「さあ、いよいよお伊勢さんに会いに行こう!」 そんな清々しい気持ちで、私たちは次の目的地「外宮(げくう)」へと向かいました。
【次回予告:第2弾 外宮編】 伊勢神宮の第一歩は外宮から。「左側通行」の参道を歩き、豊受大御神(とようけのおおみかみ)の前に立ったとき、そこで感じた特別な空気感とは……?
さらに今回の参拝では、なんと「神馬(しんめ)」が神前に参拝する、非常に珍しく神々しい光景に立ち会うことができました。
めったにお目にかかれない、白馬の美しい姿。 それは、まるで神様が「ようこそ」と優しく迎えてくださったような、奇跡の瞬間でした。
次回は、そんな外宮での深い感動と、お伊勢参りならではの不思議な体験について詳しくリポートします。 どうぞお楽しみに!






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